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平家物語(荒山慶一氏作成) |
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平家物語大辞典(東京書籍)
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平家物語(佐藤太美 東京経済)
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『徒然草』の中には、「信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)」がつくり、盲目の生仏(しょうぶつ)という人に覚えさせて語らせた、とありますが、元来が語りもので最初のかたちから徐々にふくらんでいったものですから、特定の作者一人に絞るのは無理だろうと思われます。
2019年07月20日15:04方丈記
方丈記
(一)
行く河の流れは絶えずして ** 人と栖(すみか)との無常 **
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとゞまりたる例(ためし)なし。世中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。 玉敷(たましき)の都のうちに、棟(むね)を並べ、甍(いらか)を争へる、高き、賤しき(いやしき)人の住ひは、世々を経て、尽きせぬ物なれど、是をまことかと尋れば、昔しありし家は稀なり。或は去年(こぞ)焼けて今年つくれり。或は大家(おおいえ)ほろびて小家となる。住む人も是に同じ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝(あした)に死に、夕(ゆうべ)に生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。 不知(しらず)、生れ死ぬる人、何方(いずかた)より来たりて、何方へか去る。又不知、仮の宿り、誰が為にか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その、主(あるじ)と栖(すみか)と、無常を争ふさま、言はばあさがほの露に異ならず。或は露落ちて花残れり。残るといへども、朝日(あさひ)に枯れぬ。或は花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども、夕(ゆふべ)を待つ事なし。
(二)
われ、ものの心を知れりしより ** 安元の大火 **
予、ものの心を知れりしより、四十あまりの春秋をおくれるあひだに、世の不思議を見る事、やゝたびたびになりぬ。 去、安元三年四月廿八日かとよ、風はげしく吹きて、静かならざりし夜、戌の時許、都の東南より火出できて、西北に至る。はてには、朱雀門、大極殿、大学寮、民部省などまで移りて、一夜のうちに塵灰となりにき。 火もとは、樋口富の小路とかや、舞人を宿せる仮屋よりいできたりけるとなん。吹き迷ふ風に、とかく移りゆくほどに、扇をひろげたるがごとく末広になりぬ。遠き家は煙にむせび、近きあたりはひたすら焔を地に吹きつけたり。空には灰を吹き立てたれば、火の光に映じて、あまねく紅なる中に、風に堪へず、吹き切られたる焔、飛が如くして一二町を越えつゝ移りゆく。其中の人、うつし心あらむや。或は煙にむせびて倒れ伏し、或は焔にまぐれてたちまちに死ぬ。或は身ひとつ、からうじてのがるゝも、資財を取出るに及ばず。七珍万宝さながら灰燼となりにき。其費え、いくそばくぞ。其たび、公卿の家十六焼けたり。まして、其外数へ知るに及ばず。惣て都のうち、三分が一に及べりとぞ。男女死ぬるもの数十人、馬牛のたぐひ辺際を不知。 人の営み、皆おろかなるなかに、さしもあやふき京中の家をつくるとて、宝を費し、心を悩ます事は、すぐれてあぢきなくぞ侍る。
(三)
また、治承四年卯月のころ ** 治承の辻風 **
又、治承四年卯月のころ、中御門京極のほどより大きなる辻風おこりて、六条わたりまで吹ける事侍りき。 三四町を吹きまくる間に、こもれる家ども、大きなるも小さきも一つとして破れざるはなし。さながら平に倒れたるもあり、桁・柱ばかり残れるもあり。門を吹きはなちて四五町がほかにおき、又垣を吹きはらひて隣とひとつになせり。いはむや、家のうちの資財、数をつくして空にあり。桧皮・葺板のたぐひ、冬の木の葉の風に乱るが如し。塵を煙の如く吹たてたれば、すべて目も見えず。おびたゝしく鳴りどよむほどに、もの言ふ声も聞えず。彼地獄の業の風なりとも、かばかりにこそはとぞおぼゆる。 家の損亡せるのみにあらず。是をとりつくろふ間に、身をそこなひ片輪づける人、数も知らず。この風、未の方に移りゆきて、多くの人の歎きなせり。 辻風はつねに吹く物なれど、かゝる事やある。たゞ事にあらず、さるべきもののさとしか、などぞうたがひ侍りし。
(四)
また、治承四年水無月のころ ** 福原への遷都 **
又、治承四年水無月の比、にはかに都遷り侍き。いと思ひの外なりし事なりき。 おほかた、此の京のはじめを聞ける事は、嵯峨の天皇の御時、都と定まりにけるよりのち、すでに四百余歳を経たり。ことなるゆゑなくて、たやすく改まるべくもあらねば、これを世の人やすからず憂へあへる、実にことわりにもすぎたり。 されど、とかくいふかひなくて、帝よりはじめたてまつりて、大臣・公卿みな悉くうつろひ給ひぬ。世に仕ふるほどの人、たれか一人ふるさとに残りをらむ。官・位に思をかけ、主君のかげを頼むほどの人は、一日なりともとくうつろはむとはげみ、時をうしなひ世にあまされて期する所なきものは、うれへながらとまりをり。軒を争ひし人のすまひ、日を経つゝ荒れゆく。家はこぼたれて淀河に浮び、地は目のまへに畠となる。人の心みな改まりて、たゞ馬・鞍をのみ重くす。牛・車を用する人なし。西南海の領所を願ひて、東北の庄薗を好まず。 その時、おのづから事のたよりありて、津の国の今の京にいたれり。所のありさまを見るに、その地、ほど狭くて、条里をわるにたらず。北は山にそひて高く、南は海近くて下れり。波の音常にかまびすしく、しほ風殊にはげし。内裏は山の中なれば、彼木の丸殿もかくやと、なかなかやうかはりて優なるかたも侍り。日々にこぼち、川もせに運び下す家、いづくにつくれるにかあるらむ。なほむなしき地は多く、つくれる家は少し。 古京はすでに荒て、新都はいまだならず。ありとしある人は、皆浮雲の思ひをなせり。もとよりこの所にをるものは、地を失ひてうれふ。今移れる人は、土木のわづらひある事を嘆く。道のほとりを見れば、車に乗るべきは馬に乗り、衣冠・布衣なるべきは、多く直垂を着たり。都の手振里たちまちに改まりて、たゞひなたる武士に異ならず。 世の乱るゝ瑞相とかきけるもしるく、日を経つゝ世中浮き立ちて、人の心もをさまらず。民のうれへ、つひにむなしからざりければ、同じき年の冬、なほこの京に帰り給にき。されど、こぼちわたせりし家どもは、いかになりにけるにか、悉くもとの様にしもつくらず。 伝へ聞く、いにしへの賢き御世には、あはれみを以て国を治め給ふ。すなはち殿に茅ふきて、その軒をだにとゝのへず、 煙の乏しきを見たまふ時は、限りあるみつぎ物をさへゆるされき。是、民を恵み世をたすけ給ふによりてなり。今の世のありさま、昔になぞらへて知りぬべし
(五)
また、養和のころとか、久くなりて ** 養和の飢饉 **
又養和のころとか、久くなりておぼえず。二年があひだ、世中飢渇して、あさましき事侍りき。或は春・夏ひでり、或は秋、大風・洪水など、よからぬ事どもうち続きて、五穀事々くならず。むなしく、春かへし夏植うるいとなみありて、秋刈り冬収むるぞめきはなし。 是によりて、国々の民、或は地を棄てゝ境を出で、或は家を忘れて山にすむ。さまざまの御祈はじまりて、なべてならぬ法ども行はるれど、更に其しるしなし。京のならひ、なにわざにつけてもみなもとは田舎をこそ頼めるに、たへて上るものなければ、さのみやはみさをもつくりあへん。念じわびつゝ、さまざまの財物かたはしより捨つるが事くすれども、更に目見立つる人なし。たまたまかふるものは、金を軽くし、粟を重くす。乞食、路のほとりに多く、うれへ悲しむ声耳に満てり。 前の年、かくの如くからうじて暮れぬ。あくる年は立ち直るべきかと思ふほどに、あまりさへ疫癘うちそひて、まさゞまに、あとかたなし。 世人みなけいしぬれば、日を経つゝきはまりゆくさま、少水の魚のたとへにかなへり。はてには、笠うち着、足ひきつゝみ、よろしき姿したる物、ひたすらに家ごとに乞ひ歩く。かくわびしれたるものどもの、歩くかと見れば、すなはち倒れ伏しぬ。築地のつら、道のほとりに、飢ゑ死ぬる物のたぐひ、数も不知。取り捨つるわざも知らねば、くさき香世界にみち満て、変りゆくかたちありさま、目もあてられぬこと多かり。いはむや、河原などには、馬・車の行きかふ道だになし。 あやしき賎・山がつも力尽きて、薪さへ乏しくなりゆけば、頼むかたなき人は、みづらが家をこぼちて、市に出でゝ売る。一人が持ちて出でたる価、一日が命にだに不及とぞ。あやしき事は、薪の中に赤き丹着き、箔など所々に見ゆる木、あひまじはりけるを、尋ぬればすべきかたなきもの、古寺に至りて仏をぬすみ、堂の物の具を破り取りて、割りくだけるなりけり。濁悪世にしも生れあひてかゝる心うきわざをなん見侍し。 またいとあはれなる事も侍き。さりがたき妻・をとこもちたるものは、その思ひまさりて深きもの、必先立ちて死ぬ。その故は、わが身は次にして、人をいたはしく思ふあひだに、まれまれ得たるくひ物をも、かれに譲るによりてなり。されば親子ある物は、定まれる事にて、親ぞ先立ちける。又、母の命尽きたるを不知して、いとけなき子の、なほ乳を吸ひつゝ臥せるなどもありけり。 仁和寺に隆暁法印といふ人、かくしつゝ数も不知死る事を悲しみて、その首の見ゆるごとに、額に阿字を書きて、縁を結ばしむるわざをなんせられける。人数を知らむとて、四・五両月を数へたりければ、京のうち一条よりは南、九条より北、京極よりは西、朱雀よりは東の、路のほとりなる頭、すべて四万二千三百余りなんありける。いはむや、その前後に死ぬる物多く、又、河原・白河・西の京、もろもろの辺地などを加へていはば、際限もあるべからず。いかにいはむや、七道諸国をや。 崇徳院の御位の時、長承のころとか、かゝるためしありけりと聞けど、その世のありさまは知らず。まのあたりめづらかなりし事也。
(六)
また、同じころかとよ。おびたゝしく大地震ふること ** 元暦の大地震 **
又、同じころかとよ。おびたゝしく大地震ふること侍き。そのさまよのつねならず。山はくづれて河を埋み、海は傾きて陸地をひたせり。土さけて水わきいで、巌われて谷にまろびいる。なぎさ漕ぐ船は波にたゞよひ、道行く馬はあしの立ちどをまどはす。都のほとりには、在々所々、堂舎塔廟、一つとして全からず。或はくづれ、或はたふれぬ。塵灰たちのぼりて、盛りなる煙の如し。地の動き、家のやぶるゝ音、雷にことならず。家の内にをれば、忽にひしげなんとす。走り出づれば、地割れ裂く。羽なければ、空をも飛ぶべからず。竜ならばや、雲にも乗らむ。恐れのなかに恐るべかりけるは、只地震なりけりとこそ覚え侍しか。 かくおびたゞしくふる事は、しばしにして止みにしかども、そのなごり、しばしは絶えず。よのつね、驚くほどの地震、二三十度ふらぬ日はなし。十日・廿日すぎにしかば、やうやう間遠になりて、或は四五度、二三度、若は一日まぜ、二三日に一度など、おほかた、そのなごり三月ばかりや侍りけむ。 四大種のなかに、水・火・風はつねに害をなせど、大地にいたりては、ことなる変をなさず。昔、斉衡のころとか、大地震ふりて、東大寺の御首落ちなど、いみじき事どもはべりけれど、なほこの度には如かずとぞ。すなはちは、人みなあぢきなき事をのべて、いさゝか心の濁りもうすらぐと見えしかど、月日かさなり、年経にしのちは、事ばにかけて言い出づる人だになし。
(七)
すべて、世中のありにくく ** 世の中に生活する悩み ** すべて、世中のありにくゝ、わが身とすみかとの、はかなくあだなるさま、又、かくのごとし。いはむや、所により、身のほどにしたがひつゝ、心をなやます事は、あげて不可計。 若、おのれが身、数ならずして、権門のかたはらにをるものは、深くよろこぶ事あれども、大きにたのしむにあたはず。なげき切なるときも、声をあげて泣くことなし。進退やすからず。たちゐにつけて、恐れをのゝくさま、たとへば、雀の鷹の巣に近づけるがごとし。若、貧しくて、富める家のとなりにをるものは、朝夕すぼき姿を恥ぢて、へつらひつゝ出で入る。妻子・僮僕のうらやめるさまを見るにも、福家の人のないがしろなるけしきを聞くにも、心、念々に動きて、時としてやすからず。若、せばき地にをれば、近く炎上ある時、その災をのがるゝ事なし。若、辺地にあれば、往反わづらひ多く、盗賊の難はなはだし。又、いきほいある物は貪欲ふかく、独身なる物は人にかろめらる。財あればおそれ多く、貧ければうらみ切也。人を頼めば、身、他の有なり。人をはぐくめば、心、恩愛につかはる。世にしたがへば、身、くるし。したがはねば、狂せるに似たり。いづれの所をしめて、いかなるわざをしてか、しばしも此の身を宿し、たまゆらも心を休むべき。
(八)
わが身、父方の祖母の家をつたへて ** 出家・とん世と方丈の庵 **
わが身、父方の祖母の家をつたへて、久しくかの所に住む。其後、縁かけて、身おとろへ、しのぶかたがたしげかりしかど、つひにあととむる事を得ず。三十あまりにして、更にわが心と、一の菴をむすぶ。 是をありしすまひにならぶるに、十分が一也。居屋ばかりをかまへて、はかばかしく屋をつくるに及ばず。わづかに築地を築けりといへども、門を建つるたづきなし。竹を柱として車をやどせり。雪降り、風吹くごとに、あやふからずしもあらず。所、河原近ければ、水難も深く、白波のおそれもさわがし。 すべて、あられぬ世を念じ過しつゝ、心をなやませる事、三十余年也。其間、をりをりのたがひめ、おのづからみじかき運をさとりぬ。すなはち、五十の春を迎へて、家を出で、世を背けり。もとより妻子なければ、捨てがたきよすがもなし。身に官禄あらず、何に付けてか執を留めん。むなしく大原山の雲にふして、又五かへりの春秋をなん経にける。
こゝに、六十の露消えがたに及びて、更に、末葉の宿りを結べる事あり。いはゞ、旅人の一夜の宿をつくり、老たる蚕の繭を営むがごとし。是を中ごろのすみかにならぶれば、又、百分が一に及ばず。とかくいふほどに、齢は歳々にたかく、栖はをりをりにせばし。その家のありさま、よのつねにも似ず。広さはわづかに方丈、高さは七尺がうちなり。所を思ひ定めざるがゆゑに、地を占めてつくらず。土居を組み、うちおほひを葺きて、継目ごとにかけがねを掛けたり。若、心にかなはぬ事あらば、やすくほかへ移さむがためなり。その、あらためつくる事、いくばくのわづらひかある。積むところわづかに二両、車の力を報ふほかには、さらに他の用途いらず。
(九)
いま、日野山の奥に跡をかくしてのち ** 日野山の草庵生活の種々相 **
いま、日野山の奥に跡をかくしてのち、東に三尺余の庇をさして、柴折りくぶるよすがとす。南、竹の簀子を敷き、その西に閼伽棚をつくり、北によせて障子をへだてて、阿弥陀の絵像を安置し、そばに普賢をかき、まへに法花経をおけり。東のきはに蕨のほどろを敷きて、夜の床とす。西南に竹のつり棚を構へて、黒き皮篭三合をおけり。すなはち、和歌・管絃・往生要集ごときの抄物を入れたり。かたはらに琴・琵琶おのおの一張をたつ。いはゆる、をり琴・つぎ琵琶これ也。かりのいほりのありやう、かくの事し。 その所のさまをいはば、南にかけひあり。岩を立てて、水をためたり。林の木ちかければ、つま木をひろふに乏しからず。名をゝとは山といふ。まさきのかづら、あと埋めり。谷しげけれど、西はれたり。観念のたより、なきしにもあらず。 春は藤波を見る。紫雲のごとくして、西方に匂ふ。夏は郭公を聞く。語らふごとに、死出の山路を契る。秋はひぐらしの声、耳に満り。うつせみの世をかなしむほど聞こゆ。冬は雪をあはれぶ。積り消ゆるさま、罪障にたとへつべし。若、念仏物うく、読経まめならぬ時は、みづから休み、身づからおこたる。さまたぐる人もなく、また、恥づべき人もなし。ことさらに無言をせざれども、独り居れば、口業ををさめつべし。必ず禁戒を守るとしもなくとも、境界なければ何につけてかやぶらん。 若、あとの白波にこの身を寄する朝には、岡の屋にゆきかふ船をながめて、満沙弥が風情を盗み、もし桂の風、葉を鳴らす夕には尋陽のえを思ひやりて、源都督のおこなひをならふ。若、余興あれば、しばしば松のひゞきに秋風楽をたぐへ、水のおとに流泉の曲をあやつる。芸はこれつたなけれども、人の耳をよろこばしめむとにはあらず。ひとりしらべ、ひとり詠じて、みづから情をやしなふばかりなり。 又、ふもとに一の柴のいほりあり。すなはち、この山守が居る所なり。かしこに小童あり。ときどき来たりてあひとぶらふ。若、つれづれなる時は、これを友として遊行す。かれは十歳、これは六十、そのよはひ、ことのほかなれど、心をなぐさむること、これ同じ。或は茅花を抜き、岩梨をとり、零余子をもり、芹をつむ。或はすそわの田居にいたりて、落穂を拾ひて穂組をつくる。 若、うらゝかなれば、峰によぢのぼりて、はるかにふるさとの空をのぞみ、木幡山・伏見の里・鳥羽・羽束師を見る。勝地は主なければ、心をなぐさむるにさはりなし。歩みわづらひなく、心遠くいたるときは、これより峰つゞき、炭山をこえ、笠取を過ぎて、或は石間にまうで、或は石山ををがむ。若はまた、粟津の原を分けつゝ、蝉歌の翁があとをとぶらひ、田上河をわたりて、猿丸大夫が墓をたづぬ。かへるさには、をりにつけつゝ、桜を狩り、紅葉をもとめ、わらびを折り、木の実をひろひて、かつは仏にたてまつり、かつは家づととす。 若、夜しづかなれば、窓の月に故人をしのび、猿のこゑに袖をうるほす。くさむらの蛍は、遠く槙のかゞり火にまがひ、あか月の雨は、おのづから木の葉吹くあらしに似たり。山鳥のほろと鳴くを聞きても、父か母かとうたがひ、峰の鹿の近く馴れたるにつけても、世に遠ざかるほどを知る。或はまた、埋み火をかきおこして、老のねざめの友とす。おそろしき山ならねば、ふくろふの声をあはれむにつけても、山中の景気、をりにつけて、尽くる事なし。いはむや、深く思ひ、深く知らむ人のためには、これにしも限るべからず。
(十)
おほかた、この所に住みはじめし時は ** 草庵生活の反省 **
おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思ひしかども、今すでに五年を経たり。仮のいほりも、やゝふるさととなりて、軒に朽葉ふかく、土居に苔むせり。おのづから、ことの便りに都を聞けば、この山にこもり居てのち、やむごとなき人のかくれ給へるもあまた聞こゆ。まして、その数ならぬたぐひ、尽くしてこれを知るべからず。たびたび炎上にほろびたる家、またいくそばくぞ。たゞ仮りのいほりのみ、のどけくしておそれなし。ほどせばしといへども、夜臥す床あり、昼居る座あり。一身をやどすに不足なし。かむなは小さき貝を好む。これ事しれるによりてなり。みさごは荒磯に居る。すなはち、人をおそるゝがゆゑなり。われまたかくのごとし。事をしり、世をしれれば、願はず、わしらず、たゞしづかなるを望とし、うれへ無きをたのしみとす。 惣て、世の人のすみかをつくるならひ、必ずしも、事のためにせず。或は妻子・眷属の為につくり、或は親昵・朋友の為につくる。或は主君・師匠、および財宝・牛馬の為にさへ、これをつくる。 われ、今、身の為にむすべり。人の為につくらず。ゆゑいかんとなれば、今の世のならひ、この身のありさま、ともなふべき人もなく、たのむべき奴もなし。縦、ひろくつくれりとも、誰を宿し、誰を据ゑん。 夫、人の友とあるものは、富めるをたふとみ、ねむごろなるを先とす。必ずしも、なさけあると、すなほなるとをば不愛。只、糸竹・花月を友とせんにはしかじ。人の奴たるものは、賞罰はなはだしく、恩顧あつきをさきとす。更に、はぐくみあはれむと、安くしづかなるとをば願はず。只、わが身を奴婢とするにはしかず。 いかゞ奴婢とするとならば、若、なすべき事あれば、すなはちおのが身をつかふ。たゆからずしもあらねど、人をしたがへ、人をかへりみるよりやすし。若、ありくべき事あれば、みづからあゆむ。苦しといへども、馬・鞍・牛・車と、心をなやますにはしかず。 今、一身をわかちて、二の用をなす。手の奴、足の乗物、よくわが心にかなへり。身、心のくるしみを知れれば、苦しむ時は休めつ、まめなれば使ふ。使ふとても、たびたび過ぐさず。物うしとても、心を動かす事なし。いかにいはむや、つねにありき、つねに働くは、養性なるべし。なんぞ、いたづらに休み居らん。人をなやます、罪業なり。いかゞ、他の力を借るべき。 衣食のたぐひ、又、おなじ。藤の衣、麻のふすま、得るにしたがひて、肌をかくし、野辺のおはぎ、峰の木の実、わづかに命をつぐばかりなり。人にまじはらざれば、すがたを恥づる悔いもなし。糧ともしければ、おろそかなる報をあまくす。 惣て、かやうの楽しみ、富める人に対していふにはあらず。只、わが身ひとつにとりて、むかしと今とをなぞらふるばかりなり。
(十一)
それ、三界は只心ひとつなり ** 草庵生活における閑居(かんきょ)の気味 **
夫、三界は只心ひとつなり。心若やすからずは、象馬七珍もよしなく、宮殿・楼閣も望みなし。今、さびしきすまひ、一間のいほり、みづからこれを愛す。おのづから、都に出でて、身の乞となれる事を恥づといへども、帰りてこゝに居る時は、他の俗塵に馳する事をあはれむ。 若、人このいへる事を疑はば、魚と鳥とのありさまを見よ。魚は水に飽かず。魚にあらざれば、その心を知らず。鳥は林をねがふ。鳥にあらざれば、其心を知らず。閑居の気味も又おなじ。住まずして、誰かさとらむ。
(十二)
そもそも、一期の月影かたぶきて ** 草庵生活の否定 **
抑、一期の月影かたぶきて、余算の山のはに近し。たちまちに、三途の闇に向はんとす。何のわざをかかこたむとする。仏の教へ給ふおもむきは、事にふれて執心なかれとなり。今、草菴を愛するも、閑寂に著するも、さはりなるべし。いかゞ、要なき楽しみを述べて、あたら、時を過ぐさむ。 しづかなるあか月、このことわりを思ひつゞけて、みづから心に問ひていはく。世をのがれて、山林にまじはるは、心を修めて道を行はむとなり。しかるを、汝、すがたは聖人にて、心は濁りに染めり。栖はすなはち、浄名居士の跡をけがせりといへども、保つところは、わづかに周利槃特が行にだに及ばず。若、これ、貧賎の報のみづからなやますか、はたまた、妄心のいたりて狂せるか。そのとき、心、更に答ふる事なし。只、かたはらに舌根をやとひて、不請阿弥陀仏両三遍申てやみぬ。 于時、建暦のふたとせ、やよひのつごもりごろ、桑門の蓮胤、外山の菴にして、これをしるす。
(一)
行く河の流れは絶えずして ** 人と栖(すみか)との無常 **
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとゞまりたる例(ためし)なし。世中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。 玉敷(たましき)の都のうちに、棟(むね)を並べ、甍(いらか)を争へる、高き、賤しき(いやしき)人の住ひは、世々を経て、尽きせぬ物なれど、是をまことかと尋れば、昔しありし家は稀なり。或は去年(こぞ)焼けて今年つくれり。或は大家(おおいえ)ほろびて小家となる。住む人も是に同じ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝(あした)に死に、夕(ゆうべ)に生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。 不知(しらず)、生れ死ぬる人、何方(いずかた)より来たりて、何方へか去る。又不知、仮の宿り、誰が為にか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その、主(あるじ)と栖(すみか)と、無常を争ふさま、言はばあさがほの露に異ならず。或は露落ちて花残れり。残るといへども、朝日(あさひ)に枯れぬ。或は花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども、夕(ゆふべ)を待つ事なし。
(二)
われ、ものの心を知れりしより ** 安元の大火 **
予、ものの心を知れりしより、四十あまりの春秋をおくれるあひだに、世の不思議を見る事、やゝたびたびになりぬ。 去、安元三年四月廿八日かとよ、風はげしく吹きて、静かならざりし夜、戌の時許、都の東南より火出できて、西北に至る。はてには、朱雀門、大極殿、大学寮、民部省などまで移りて、一夜のうちに塵灰となりにき。 火もとは、樋口富の小路とかや、舞人を宿せる仮屋よりいできたりけるとなん。吹き迷ふ風に、とかく移りゆくほどに、扇をひろげたるがごとく末広になりぬ。遠き家は煙にむせび、近きあたりはひたすら焔を地に吹きつけたり。空には灰を吹き立てたれば、火の光に映じて、あまねく紅なる中に、風に堪へず、吹き切られたる焔、飛が如くして一二町を越えつゝ移りゆく。其中の人、うつし心あらむや。或は煙にむせびて倒れ伏し、或は焔にまぐれてたちまちに死ぬ。或は身ひとつ、からうじてのがるゝも、資財を取出るに及ばず。七珍万宝さながら灰燼となりにき。其費え、いくそばくぞ。其たび、公卿の家十六焼けたり。まして、其外数へ知るに及ばず。惣て都のうち、三分が一に及べりとぞ。男女死ぬるもの数十人、馬牛のたぐひ辺際を不知。 人の営み、皆おろかなるなかに、さしもあやふき京中の家をつくるとて、宝を費し、心を悩ます事は、すぐれてあぢきなくぞ侍る。
(三)
また、治承四年卯月のころ ** 治承の辻風 **
又、治承四年卯月のころ、中御門京極のほどより大きなる辻風おこりて、六条わたりまで吹ける事侍りき。 三四町を吹きまくる間に、こもれる家ども、大きなるも小さきも一つとして破れざるはなし。さながら平に倒れたるもあり、桁・柱ばかり残れるもあり。門を吹きはなちて四五町がほかにおき、又垣を吹きはらひて隣とひとつになせり。いはむや、家のうちの資財、数をつくして空にあり。桧皮・葺板のたぐひ、冬の木の葉の風に乱るが如し。塵を煙の如く吹たてたれば、すべて目も見えず。おびたゝしく鳴りどよむほどに、もの言ふ声も聞えず。彼地獄の業の風なりとも、かばかりにこそはとぞおぼゆる。 家の損亡せるのみにあらず。是をとりつくろふ間に、身をそこなひ片輪づける人、数も知らず。この風、未の方に移りゆきて、多くの人の歎きなせり。 辻風はつねに吹く物なれど、かゝる事やある。たゞ事にあらず、さるべきもののさとしか、などぞうたがひ侍りし。
(四)
また、治承四年水無月のころ ** 福原への遷都 **
又、治承四年水無月の比、にはかに都遷り侍き。いと思ひの外なりし事なりき。 おほかた、此の京のはじめを聞ける事は、嵯峨の天皇の御時、都と定まりにけるよりのち、すでに四百余歳を経たり。ことなるゆゑなくて、たやすく改まるべくもあらねば、これを世の人やすからず憂へあへる、実にことわりにもすぎたり。 されど、とかくいふかひなくて、帝よりはじめたてまつりて、大臣・公卿みな悉くうつろひ給ひぬ。世に仕ふるほどの人、たれか一人ふるさとに残りをらむ。官・位に思をかけ、主君のかげを頼むほどの人は、一日なりともとくうつろはむとはげみ、時をうしなひ世にあまされて期する所なきものは、うれへながらとまりをり。軒を争ひし人のすまひ、日を経つゝ荒れゆく。家はこぼたれて淀河に浮び、地は目のまへに畠となる。人の心みな改まりて、たゞ馬・鞍をのみ重くす。牛・車を用する人なし。西南海の領所を願ひて、東北の庄薗を好まず。 その時、おのづから事のたよりありて、津の国の今の京にいたれり。所のありさまを見るに、その地、ほど狭くて、条里をわるにたらず。北は山にそひて高く、南は海近くて下れり。波の音常にかまびすしく、しほ風殊にはげし。内裏は山の中なれば、彼木の丸殿もかくやと、なかなかやうかはりて優なるかたも侍り。日々にこぼち、川もせに運び下す家、いづくにつくれるにかあるらむ。なほむなしき地は多く、つくれる家は少し。 古京はすでに荒て、新都はいまだならず。ありとしある人は、皆浮雲の思ひをなせり。もとよりこの所にをるものは、地を失ひてうれふ。今移れる人は、土木のわづらひある事を嘆く。道のほとりを見れば、車に乗るべきは馬に乗り、衣冠・布衣なるべきは、多く直垂を着たり。都の手振里たちまちに改まりて、たゞひなたる武士に異ならず。 世の乱るゝ瑞相とかきけるもしるく、日を経つゝ世中浮き立ちて、人の心もをさまらず。民のうれへ、つひにむなしからざりければ、同じき年の冬、なほこの京に帰り給にき。されど、こぼちわたせりし家どもは、いかになりにけるにか、悉くもとの様にしもつくらず。 伝へ聞く、いにしへの賢き御世には、あはれみを以て国を治め給ふ。すなはち殿に茅ふきて、その軒をだにとゝのへず、 煙の乏しきを見たまふ時は、限りあるみつぎ物をさへゆるされき。是、民を恵み世をたすけ給ふによりてなり。今の世のありさま、昔になぞらへて知りぬべし
(五)
また、養和のころとか、久くなりて ** 養和の飢饉 **
又養和のころとか、久くなりておぼえず。二年があひだ、世中飢渇して、あさましき事侍りき。或は春・夏ひでり、或は秋、大風・洪水など、よからぬ事どもうち続きて、五穀事々くならず。むなしく、春かへし夏植うるいとなみありて、秋刈り冬収むるぞめきはなし。 是によりて、国々の民、或は地を棄てゝ境を出で、或は家を忘れて山にすむ。さまざまの御祈はじまりて、なべてならぬ法ども行はるれど、更に其しるしなし。京のならひ、なにわざにつけてもみなもとは田舎をこそ頼めるに、たへて上るものなければ、さのみやはみさをもつくりあへん。念じわびつゝ、さまざまの財物かたはしより捨つるが事くすれども、更に目見立つる人なし。たまたまかふるものは、金を軽くし、粟を重くす。乞食、路のほとりに多く、うれへ悲しむ声耳に満てり。 前の年、かくの如くからうじて暮れぬ。あくる年は立ち直るべきかと思ふほどに、あまりさへ疫癘うちそひて、まさゞまに、あとかたなし。 世人みなけいしぬれば、日を経つゝきはまりゆくさま、少水の魚のたとへにかなへり。はてには、笠うち着、足ひきつゝみ、よろしき姿したる物、ひたすらに家ごとに乞ひ歩く。かくわびしれたるものどもの、歩くかと見れば、すなはち倒れ伏しぬ。築地のつら、道のほとりに、飢ゑ死ぬる物のたぐひ、数も不知。取り捨つるわざも知らねば、くさき香世界にみち満て、変りゆくかたちありさま、目もあてられぬこと多かり。いはむや、河原などには、馬・車の行きかふ道だになし。 あやしき賎・山がつも力尽きて、薪さへ乏しくなりゆけば、頼むかたなき人は、みづらが家をこぼちて、市に出でゝ売る。一人が持ちて出でたる価、一日が命にだに不及とぞ。あやしき事は、薪の中に赤き丹着き、箔など所々に見ゆる木、あひまじはりけるを、尋ぬればすべきかたなきもの、古寺に至りて仏をぬすみ、堂の物の具を破り取りて、割りくだけるなりけり。濁悪世にしも生れあひてかゝる心うきわざをなん見侍し。 またいとあはれなる事も侍き。さりがたき妻・をとこもちたるものは、その思ひまさりて深きもの、必先立ちて死ぬ。その故は、わが身は次にして、人をいたはしく思ふあひだに、まれまれ得たるくひ物をも、かれに譲るによりてなり。されば親子ある物は、定まれる事にて、親ぞ先立ちける。又、母の命尽きたるを不知して、いとけなき子の、なほ乳を吸ひつゝ臥せるなどもありけり。 仁和寺に隆暁法印といふ人、かくしつゝ数も不知死る事を悲しみて、その首の見ゆるごとに、額に阿字を書きて、縁を結ばしむるわざをなんせられける。人数を知らむとて、四・五両月を数へたりければ、京のうち一条よりは南、九条より北、京極よりは西、朱雀よりは東の、路のほとりなる頭、すべて四万二千三百余りなんありける。いはむや、その前後に死ぬる物多く、又、河原・白河・西の京、もろもろの辺地などを加へていはば、際限もあるべからず。いかにいはむや、七道諸国をや。 崇徳院の御位の時、長承のころとか、かゝるためしありけりと聞けど、その世のありさまは知らず。まのあたりめづらかなりし事也。
(六)
また、同じころかとよ。おびたゝしく大地震ふること ** 元暦の大地震 **
又、同じころかとよ。おびたゝしく大地震ふること侍き。そのさまよのつねならず。山はくづれて河を埋み、海は傾きて陸地をひたせり。土さけて水わきいで、巌われて谷にまろびいる。なぎさ漕ぐ船は波にたゞよひ、道行く馬はあしの立ちどをまどはす。都のほとりには、在々所々、堂舎塔廟、一つとして全からず。或はくづれ、或はたふれぬ。塵灰たちのぼりて、盛りなる煙の如し。地の動き、家のやぶるゝ音、雷にことならず。家の内にをれば、忽にひしげなんとす。走り出づれば、地割れ裂く。羽なければ、空をも飛ぶべからず。竜ならばや、雲にも乗らむ。恐れのなかに恐るべかりけるは、只地震なりけりとこそ覚え侍しか。 かくおびたゞしくふる事は、しばしにして止みにしかども、そのなごり、しばしは絶えず。よのつね、驚くほどの地震、二三十度ふらぬ日はなし。十日・廿日すぎにしかば、やうやう間遠になりて、或は四五度、二三度、若は一日まぜ、二三日に一度など、おほかた、そのなごり三月ばかりや侍りけむ。 四大種のなかに、水・火・風はつねに害をなせど、大地にいたりては、ことなる変をなさず。昔、斉衡のころとか、大地震ふりて、東大寺の御首落ちなど、いみじき事どもはべりけれど、なほこの度には如かずとぞ。すなはちは、人みなあぢきなき事をのべて、いさゝか心の濁りもうすらぐと見えしかど、月日かさなり、年経にしのちは、事ばにかけて言い出づる人だになし。
(七)
すべて、世中のありにくく ** 世の中に生活する悩み ** すべて、世中のありにくゝ、わが身とすみかとの、はかなくあだなるさま、又、かくのごとし。いはむや、所により、身のほどにしたがひつゝ、心をなやます事は、あげて不可計。 若、おのれが身、数ならずして、権門のかたはらにをるものは、深くよろこぶ事あれども、大きにたのしむにあたはず。なげき切なるときも、声をあげて泣くことなし。進退やすからず。たちゐにつけて、恐れをのゝくさま、たとへば、雀の鷹の巣に近づけるがごとし。若、貧しくて、富める家のとなりにをるものは、朝夕すぼき姿を恥ぢて、へつらひつゝ出で入る。妻子・僮僕のうらやめるさまを見るにも、福家の人のないがしろなるけしきを聞くにも、心、念々に動きて、時としてやすからず。若、せばき地にをれば、近く炎上ある時、その災をのがるゝ事なし。若、辺地にあれば、往反わづらひ多く、盗賊の難はなはだし。又、いきほいある物は貪欲ふかく、独身なる物は人にかろめらる。財あればおそれ多く、貧ければうらみ切也。人を頼めば、身、他の有なり。人をはぐくめば、心、恩愛につかはる。世にしたがへば、身、くるし。したがはねば、狂せるに似たり。いづれの所をしめて、いかなるわざをしてか、しばしも此の身を宿し、たまゆらも心を休むべき。
(八)
わが身、父方の祖母の家をつたへて ** 出家・とん世と方丈の庵 **
わが身、父方の祖母の家をつたへて、久しくかの所に住む。其後、縁かけて、身おとろへ、しのぶかたがたしげかりしかど、つひにあととむる事を得ず。三十あまりにして、更にわが心と、一の菴をむすぶ。 是をありしすまひにならぶるに、十分が一也。居屋ばかりをかまへて、はかばかしく屋をつくるに及ばず。わづかに築地を築けりといへども、門を建つるたづきなし。竹を柱として車をやどせり。雪降り、風吹くごとに、あやふからずしもあらず。所、河原近ければ、水難も深く、白波のおそれもさわがし。 すべて、あられぬ世を念じ過しつゝ、心をなやませる事、三十余年也。其間、をりをりのたがひめ、おのづからみじかき運をさとりぬ。すなはち、五十の春を迎へて、家を出で、世を背けり。もとより妻子なければ、捨てがたきよすがもなし。身に官禄あらず、何に付けてか執を留めん。むなしく大原山の雲にふして、又五かへりの春秋をなん経にける。
こゝに、六十の露消えがたに及びて、更に、末葉の宿りを結べる事あり。いはゞ、旅人の一夜の宿をつくり、老たる蚕の繭を営むがごとし。是を中ごろのすみかにならぶれば、又、百分が一に及ばず。とかくいふほどに、齢は歳々にたかく、栖はをりをりにせばし。その家のありさま、よのつねにも似ず。広さはわづかに方丈、高さは七尺がうちなり。所を思ひ定めざるがゆゑに、地を占めてつくらず。土居を組み、うちおほひを葺きて、継目ごとにかけがねを掛けたり。若、心にかなはぬ事あらば、やすくほかへ移さむがためなり。その、あらためつくる事、いくばくのわづらひかある。積むところわづかに二両、車の力を報ふほかには、さらに他の用途いらず。
(九)
いま、日野山の奥に跡をかくしてのち ** 日野山の草庵生活の種々相 **
いま、日野山の奥に跡をかくしてのち、東に三尺余の庇をさして、柴折りくぶるよすがとす。南、竹の簀子を敷き、その西に閼伽棚をつくり、北によせて障子をへだてて、阿弥陀の絵像を安置し、そばに普賢をかき、まへに法花経をおけり。東のきはに蕨のほどろを敷きて、夜の床とす。西南に竹のつり棚を構へて、黒き皮篭三合をおけり。すなはち、和歌・管絃・往生要集ごときの抄物を入れたり。かたはらに琴・琵琶おのおの一張をたつ。いはゆる、をり琴・つぎ琵琶これ也。かりのいほりのありやう、かくの事し。 その所のさまをいはば、南にかけひあり。岩を立てて、水をためたり。林の木ちかければ、つま木をひろふに乏しからず。名をゝとは山といふ。まさきのかづら、あと埋めり。谷しげけれど、西はれたり。観念のたより、なきしにもあらず。 春は藤波を見る。紫雲のごとくして、西方に匂ふ。夏は郭公を聞く。語らふごとに、死出の山路を契る。秋はひぐらしの声、耳に満り。うつせみの世をかなしむほど聞こゆ。冬は雪をあはれぶ。積り消ゆるさま、罪障にたとへつべし。若、念仏物うく、読経まめならぬ時は、みづから休み、身づからおこたる。さまたぐる人もなく、また、恥づべき人もなし。ことさらに無言をせざれども、独り居れば、口業ををさめつべし。必ず禁戒を守るとしもなくとも、境界なければ何につけてかやぶらん。 若、あとの白波にこの身を寄する朝には、岡の屋にゆきかふ船をながめて、満沙弥が風情を盗み、もし桂の風、葉を鳴らす夕には尋陽のえを思ひやりて、源都督のおこなひをならふ。若、余興あれば、しばしば松のひゞきに秋風楽をたぐへ、水のおとに流泉の曲をあやつる。芸はこれつたなけれども、人の耳をよろこばしめむとにはあらず。ひとりしらべ、ひとり詠じて、みづから情をやしなふばかりなり。 又、ふもとに一の柴のいほりあり。すなはち、この山守が居る所なり。かしこに小童あり。ときどき来たりてあひとぶらふ。若、つれづれなる時は、これを友として遊行す。かれは十歳、これは六十、そのよはひ、ことのほかなれど、心をなぐさむること、これ同じ。或は茅花を抜き、岩梨をとり、零余子をもり、芹をつむ。或はすそわの田居にいたりて、落穂を拾ひて穂組をつくる。 若、うらゝかなれば、峰によぢのぼりて、はるかにふるさとの空をのぞみ、木幡山・伏見の里・鳥羽・羽束師を見る。勝地は主なければ、心をなぐさむるにさはりなし。歩みわづらひなく、心遠くいたるときは、これより峰つゞき、炭山をこえ、笠取を過ぎて、或は石間にまうで、或は石山ををがむ。若はまた、粟津の原を分けつゝ、蝉歌の翁があとをとぶらひ、田上河をわたりて、猿丸大夫が墓をたづぬ。かへるさには、をりにつけつゝ、桜を狩り、紅葉をもとめ、わらびを折り、木の実をひろひて、かつは仏にたてまつり、かつは家づととす。 若、夜しづかなれば、窓の月に故人をしのび、猿のこゑに袖をうるほす。くさむらの蛍は、遠く槙のかゞり火にまがひ、あか月の雨は、おのづから木の葉吹くあらしに似たり。山鳥のほろと鳴くを聞きても、父か母かとうたがひ、峰の鹿の近く馴れたるにつけても、世に遠ざかるほどを知る。或はまた、埋み火をかきおこして、老のねざめの友とす。おそろしき山ならねば、ふくろふの声をあはれむにつけても、山中の景気、をりにつけて、尽くる事なし。いはむや、深く思ひ、深く知らむ人のためには、これにしも限るべからず。
(十)
おほかた、この所に住みはじめし時は ** 草庵生活の反省 **
おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思ひしかども、今すでに五年を経たり。仮のいほりも、やゝふるさととなりて、軒に朽葉ふかく、土居に苔むせり。おのづから、ことの便りに都を聞けば、この山にこもり居てのち、やむごとなき人のかくれ給へるもあまた聞こゆ。まして、その数ならぬたぐひ、尽くしてこれを知るべからず。たびたび炎上にほろびたる家、またいくそばくぞ。たゞ仮りのいほりのみ、のどけくしておそれなし。ほどせばしといへども、夜臥す床あり、昼居る座あり。一身をやどすに不足なし。かむなは小さき貝を好む。これ事しれるによりてなり。みさごは荒磯に居る。すなはち、人をおそるゝがゆゑなり。われまたかくのごとし。事をしり、世をしれれば、願はず、わしらず、たゞしづかなるを望とし、うれへ無きをたのしみとす。 惣て、世の人のすみかをつくるならひ、必ずしも、事のためにせず。或は妻子・眷属の為につくり、或は親昵・朋友の為につくる。或は主君・師匠、および財宝・牛馬の為にさへ、これをつくる。 われ、今、身の為にむすべり。人の為につくらず。ゆゑいかんとなれば、今の世のならひ、この身のありさま、ともなふべき人もなく、たのむべき奴もなし。縦、ひろくつくれりとも、誰を宿し、誰を据ゑん。 夫、人の友とあるものは、富めるをたふとみ、ねむごろなるを先とす。必ずしも、なさけあると、すなほなるとをば不愛。只、糸竹・花月を友とせんにはしかじ。人の奴たるものは、賞罰はなはだしく、恩顧あつきをさきとす。更に、はぐくみあはれむと、安くしづかなるとをば願はず。只、わが身を奴婢とするにはしかず。 いかゞ奴婢とするとならば、若、なすべき事あれば、すなはちおのが身をつかふ。たゆからずしもあらねど、人をしたがへ、人をかへりみるよりやすし。若、ありくべき事あれば、みづからあゆむ。苦しといへども、馬・鞍・牛・車と、心をなやますにはしかず。 今、一身をわかちて、二の用をなす。手の奴、足の乗物、よくわが心にかなへり。身、心のくるしみを知れれば、苦しむ時は休めつ、まめなれば使ふ。使ふとても、たびたび過ぐさず。物うしとても、心を動かす事なし。いかにいはむや、つねにありき、つねに働くは、養性なるべし。なんぞ、いたづらに休み居らん。人をなやます、罪業なり。いかゞ、他の力を借るべき。 衣食のたぐひ、又、おなじ。藤の衣、麻のふすま、得るにしたがひて、肌をかくし、野辺のおはぎ、峰の木の実、わづかに命をつぐばかりなり。人にまじはらざれば、すがたを恥づる悔いもなし。糧ともしければ、おろそかなる報をあまくす。 惣て、かやうの楽しみ、富める人に対していふにはあらず。只、わが身ひとつにとりて、むかしと今とをなぞらふるばかりなり。
(十一)
それ、三界は只心ひとつなり ** 草庵生活における閑居(かんきょ)の気味 **
夫、三界は只心ひとつなり。心若やすからずは、象馬七珍もよしなく、宮殿・楼閣も望みなし。今、さびしきすまひ、一間のいほり、みづからこれを愛す。おのづから、都に出でて、身の乞となれる事を恥づといへども、帰りてこゝに居る時は、他の俗塵に馳する事をあはれむ。 若、人このいへる事を疑はば、魚と鳥とのありさまを見よ。魚は水に飽かず。魚にあらざれば、その心を知らず。鳥は林をねがふ。鳥にあらざれば、其心を知らず。閑居の気味も又おなじ。住まずして、誰かさとらむ。
(十二)
そもそも、一期の月影かたぶきて ** 草庵生活の否定 **
抑、一期の月影かたぶきて、余算の山のはに近し。たちまちに、三途の闇に向はんとす。何のわざをかかこたむとする。仏の教へ給ふおもむきは、事にふれて執心なかれとなり。今、草菴を愛するも、閑寂に著するも、さはりなるべし。いかゞ、要なき楽しみを述べて、あたら、時を過ぐさむ。 しづかなるあか月、このことわりを思ひつゞけて、みづから心に問ひていはく。世をのがれて、山林にまじはるは、心を修めて道を行はむとなり。しかるを、汝、すがたは聖人にて、心は濁りに染めり。栖はすなはち、浄名居士の跡をけがせりといへども、保つところは、わづかに周利槃特が行にだに及ばず。若、これ、貧賎の報のみづからなやますか、はたまた、妄心のいたりて狂せるか。そのとき、心、更に答ふる事なし。只、かたはらに舌根をやとひて、不請阿弥陀仏両三遍申てやみぬ。 于時、建暦のふたとせ、やよひのつごもりごろ、桑門の蓮胤、外山の菴にして、これをしるす。
2019年07月20日15:00リンク
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2019年07月20日14:56柳家金語樓 ,古今亭志ん生,三遊亭圓生,桂枝雀,三遊亭圓楽,立川談志 記事をクリップする
柳家金語樓 ,古今亭志ん生,三遊亭圓生,桂枝雀,三遊亭圓楽,立川談志
柳家金語樓
柳家金語樓
落語「強盗」 - 柳家金語樓
落語「強盗」 - 柳家金語樓
http://www.youtube.com/watch?v=koptVxdXgq4&feature=youtu.be
初代柳家三語楼 「厄払い」「眼鏡泥棒」「見世物風景」 http://www.youtube.com/watch?v=A8t_EH_wgEs&feature=youtu.be
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初代柳家三語楼 「厄払い」「眼鏡泥棒」「見世物風景」 http://www.youtube.com/watch?v=A8t_EH_wgEs&feature=youtu.be
俺は水兵 陸戦隊の巻 金語楼 http://www.youtube.com/watch?v=nLos6fB7nfg&feature=youtu.be
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【落語選】 五代目 古今亭志ん生 疝気の虫
【落語選】 五代目 古今亭志ん生 疝気の虫 1/2~2/2
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【落語選】 六代目 三遊亭圓生 鰍沢 【落語選】 六代目 三遊亭圓生 鰍沢 1/3~3/3http://www.youtube.com/watch?v=ra7_rk9C5H0&feature=youtu.be
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饅頭こわい(Part 1~3) http://www.youtube.com/watch?v=sYhtNCBg2NM&feature=youtu.be
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2019年07月20日14:54(漫才コンビ1位 )横山やすし・西川きよし
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2019年07月20日14:52綾小路きみまろ Ayanokouji Kimimaro
綾小路きみまろ Ayanokouji Kimimaro
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2019年07月20日14:48先代 広沢虎造
先代 広沢虎造
国定忠治 赤城の血煙(1/4~4/4) 口演;先代 広沢虎造
国定忠治 赤城の血煙(1/4) 口演;先代 広沢虎造 http://www.youtube.com/watch?v=O5cKxyDliFo 石松の最期(その1 ~その2) http://www.youtube.com/watch?v=LNg_XmPiUTs&feature=related
石松三十石船道中(1/2~2/2) 二代広沢虎造
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2019年07月20日14:34🔶RINK🔶
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大学 論語 中庸 孟子(四書のすべて)
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笈の小文 ( おいのこぶみ ) 松尾芭蕉 -俳句-
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野ざらし紀行(松尾芭蕉-俳句)
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孫子の兵法・兵法三十六計(朗読・映画(日本話・中国話))
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菜根譚(さいこんたん)・「論語」と並んで広く読まれてます・大人気*
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源氏物語のすべて=写本・本文・訳・音=美しい文章と文字*
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大学 論語 中庸 孟子(四書のすべて)論語は日本の文化 四書五経
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菜根譚(さいこんたん)・「論語」と並んで広く読まれてます・大人気編集
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孫子の兵法(風林火山-朗読)/ 三国志演義(動画-映画)
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平家物語のすべて=写本・本文・訳・朗読=流麗な名文(平清盛を中心) https://blogs.yahoo.co.jp/brightblink3500/
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詩吟・吟詠(江守二十八選)漢詩を聴く_国際交流に。Poem。
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奧の細道のすべて【松尾芭蕉 肉筆(原本)朗読 (野沢本)】 俳句
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謡曲(宝生流)_本文を見ながら試聴ができる
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